日本の薬
2006-06-10


台湾の人からよく頼まれる日本のお土産のひとつに、日本の薬があります。
頼まれる薬の種類は様々で、ビタミン剤から風邪薬、虫さされの薬からシップ薬まであらゆるものを注文されます。

台湾にも日本の製薬会社が支店などを置き、輸入している製品も数多くあるのですが、みな口をそろえて言うのは
「あれは台湾製だから日本で売ってるのとは違う」ということ。
そんなはずはないだろう、と思うのですが、みな台湾で売っている薬の効き目は日本で買ってきたものに比べて良くないと信じているようです。

また、薬の使い方も少し変わっていて、一般的に“効能”に説明されている症状とは関係ないものにまで使っていたりします。
たとえば、虫さされのかゆみ止めの薬を、特に消毒作用がなくとも、にきびやできもの、切り傷に塗って「これで大丈夫、殺菌された」と言ったり、整腸剤をビタミン剤代わりに子供に飲ませたり・・・
使い方はやっぱりその症状にあわせて使わないと危ないんじゃないか?と言っても、「大丈夫、昔っからそうやって使ってるから」と年配の台湾人には、日本人の私の意見など聞き入れてもらえません。

なまじっか日本語を理解している年配の台湾人などは特にその傾向があるようで、あまり知らないような薬を頼まれたりすることもあります。

日本人は中国や台湾で漢方薬を買占め、台湾人や中国人は日本で薬を買い占める。
お互い無いものねだりしているんでしょうかね。
[その他]

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